見知らぬ面々と長期合宿のようなことをしていた。彼らとはLINEで絡み合う仲だ。見知らぬ人達だが合宿の過程で家族のように親しくなっていった。
そんな最中、俺は何かのはずみで死んでしまった。原因はわからない。
意識はある。というか意識を持ったまま動き回れる。死んでも人生に続きがあることを悟った。
しかし誰も俺の存在には気づかない。あらゆる方法を使って存在を示そうとするが、見えてすらいないようだ。
そんな中、肉体を持たぬままLINEを操作できることに気付き、グループトークにメッセージを送ってみることにした。
「俺って死んでしまったの?」
いつもは吹き出しの右側に自分のアイコンが表示されるのだが、今回はデフォルトのアイコン、具体的にはLINEの絵文字スタンプの顔になっていた。
僕がLINEを送ると即座に反応あり。
グループのみんなは、信じられない、といったような懐疑的な顔をする者、イタズラを疑う者、様々だった。
しかしこの後、私が私と関係者しか知らぬ秘密を暴露したことによって、少なからず信じ始める者も出はじめた。
私は死後世界があることを伝えることが人生の最後に残された使命だと感じグループのみんなに積極的にLINEで話しかけた。
ここからは記憶が断片的だが、幽霊として長く過ごすうちに、現世の記憶が薄れてゆき、この世に長く滞在できないのだと悟り、グループのメンバー達との最期の時間を記憶に焼き付けるように過ごした。
メンバーのひとりの女の子が死んでしまい、成仏させようということになり、メンバーと神殿に向かった。床には魔法陣のようなものが書かれており、目の前には大きな鎧の、まるで鋼の錬金術師に出てくるアイツそっくりなやつがいた。
そこからは覚えてない